紅茶のある暮らし 猫のいる生活。


by chai
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紅茶のある風景

ダージリンのセカンドフラッシュがそろそろ入荷する頃です。
今年のダージリンは、とても出来が良く収穫量は少ないものの高品質の茶葉が期待されます。

ダージリンをはじめ、紅茶のイメージは・・・


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3段のケーキスタンドに、銀のポットとか・・・

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あるいは、家庭で友人を招いたティーパーティーとか・・・

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こんな感じなのではないでしょうか・・・

そして、茶畑で恥かしそうに微笑む、茶摘婦さんの姿も、紅茶関係の本や雑誌で目にしている方も多いのでは・・・・

例えばこんな風に・・・

ダージリンの茶摘み婦さん・・・
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アッサムの茶摘み婦さん・・・
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美味しそうなお菓子や華やかなティーセット、辺り一面、青々とした茶畑・・・コレは、紅茶の側面だけ・・・光の部分です。




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分かるだろうか・・・軍服を着てベレー帽を被り、自動小銃を肩から掛けている人が・・・。

ここは以前訪れたアッサムの茶畑。
彼らを写真に撮ることはNGだったのだが、一枚だけ映りこんでいたのがあった。

茶畑に行くのも、(ここが一番危険だとも言っていた)工場でも、彼らに守られながらの移動だった。

アッサムのマーケット(チャイ屋)はこんな感じだ。
珍しい外国人が来たので、わらわらと人が集まって来た。

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外国人・・・いやインド人でさえアッサムへはなかなか行けない・・・というより、行きたがらない。
テロリストの標的にされてしまうからだ。
外国人は殺さないという。拉致して身代金を要求するのだ。

茶園主宅へ行った時、門を入るとそこは、別世界だった。
綺麗に手入れされた庭には、花が咲き、美しい洋館の中には、彼の妻と娘(3歳くらいの女の子)
、そしてお婆様や、身の回りの世話をする料理人やメイドがいた。

女の子は、可愛いワンピースを着てまるで小さなお姫様のようだった。
一緒にお茶を頂きながら、女の子と遊んでいたのだか・・・なんだかちょっと違和感があった。
それは・・・表情がないのだ。

もう一度注意してまわりを見てみる。

窓にはすべて、頑丈な鉄格子があり、門の前には24時間体制のセキュリティースタッフの部屋がある。

あぁ・・・そうだったんだ・・・。

高額な報酬で雇われる彼らはテロリストたちの標的になる。
彼らは命がけで紅茶を作っているのだ。
だからセイフティータックスをテロリストに払い、更に24時間体制のセキュリティーで守られこの美しい家で暮らしている。
この中は安全が約束されているのだ。

でも・・・
ここへ訪ねて来る人は、ほとんどいない・・・。
この女の子は、たぶん自分以外の子供を知らない・・・
他の子供と一緒に遊んだり、喧嘩したりする事もないのだろう
限られた空間で、限られた数人の大人達と暮らし、外の世界は・・・多分知らないのだ・・・。

アッサムのマーケットで出会った子供達を思い出した。
ボロボロの服を着て、始めて見る外国人に興味シンシンで、目をキラキラさせながら集まって来た。
デジカメで撮った彼らの写真を見せてあげるとキャ-キャー言いながら、次はボク!私!と大騒ぎになった。

幸せってなんだろう・・・

紅茶を初め、嗜好品を言われる物は、すべてに光と影がある。
商品として扱う場合は、わざわざマイナスイメージのことは言わないだろう。
でも、知ることは大切なことだと思う。
知って、何かを感じ、それぞれが考えてくれたらいいと思う。
だから、時々難しい話もしてしまう。それは知ってほしいから・・・。

様々な場所で複雑な環境の元で作られている紅茶。
ただ確かに言える事は、茶摘み婦さんも、工場長さんも、茶園オーナーも・・・紅茶に携わる人々は、みんな「美味しい紅茶を作りたい」という思いは同じなのだ。
だから、美味しい、不味いだけで紅茶を判断したくいないし、そんな彼らの思いを受け止めて一杯の紅茶を味わいたいと思っている。

お婆様が、女の子を抱きながら、何度も、何度も、何度も・・・
「あなたも日本に連れて行ってもらいなさい・・・」
と言っていたのが、今も耳を離れない・・・。

アッサムを発った翌日、州知事宅で銃撃戦があり、2名が亡くなったと知った・・・
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by tea-tea-chai | 2007-07-23 20:00 | 紅茶