紅茶のある暮らし 猫のいる生活。


by chai
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

茶の油

先日の紅茶教室で召し上がっていただいた、あたたかい麺ですが、じつはこれ、
そうめんなんです。
作り方も簡単。
茹でたそうめんを器に入れて、そばつゆ(あたたかい方)を入れてネギを散らすだけ・・・・。
そして、この茶の油をたっぷり振り掛けます。
f0072846_130162.jpg


全く違う味になるんです。とっても美味しいの。
初めに油をかけないで、一口食べてもらってから、油を入れて食べ比べてもらいました。
アーモンドのような、香ばしくて少しほろ苦いような香りとコクがあって、でもさっぱりしてるの。
この油は台湾の茶農家では普通に使われています。
お茶の木は、もともとツバキ科の植物なので、可愛いツバキのような花も咲くし、種もよく似ています。

これが、茶の種です。
インドの茶園や工場を訪れた時に、ダージリンの茶畑で拾いました。
f0072846_1384081.jpg


ツバキ油と同じように、茶の種から油が取れます。

実は・・・この種って一つの品種からでは出来ないの。
家の茶の木は毎年花が咲くけれど、一度も種が出来たことはないんです。
指でツンツンと花粉をつけたりしたけどダメなの。
茶業試験場に行って、教えて貰いました。

茶の木は、自分の花の花粉では受粉しないんです。
同じ品種の木でもダメ。
だから、通常、茶園では、良い木はマザーブッシュといって別に育ててあって、その木から挿し木で増やして育てた苗を畑に植えるんです。

高低差のあるダージリンの茶園では、日当たりや水はけ、土壌によって植える品種が違う為、自然に受粉して種が出来るんですね。

考えてみれば、より強く、その土地にあった(美味しいかは別として)遺伝子を残していく為には、原始的だけど、大切なことなんですよね。

そしてもう一つ、茶の木の不思議・・・
いまから10年ほど前、バイオテクノロジーで様々な野菜や果物、花などの品種改良や研究が盛んに行われ、今ではスーパーでも、園芸店でも一般的に流通しています。
短期間に安定した品種を作ることが出来る、科学的な技術。

ところが茶の木は、今でも20年~30年の年月をかけて、新しい品種が作られます。
それは、今でも変わらず・・・。
茶業試験所でも10年ほど前にバイオテクノロジーの研究も進められましたが、なぜか茶の木だけは、ダメだったんです。何度チャレンジしても・・・。

色々な事が便利になって、進歩しているけれど、そんな現代の技術にも、プイッとそっぽを向く茶の種の話は、なんだか、ほっとします。

茶の木の歴史は3000年とも4000年とも言われていますが、こんな茶の木の頑固さは、大切な何かを教えてくれたような気がします。
[PR]
by tea-tea-chai | 2007-02-12 02:24 | 紅茶