あちらの世界と・・・こちらの世界の間で・・・
2012年 08月 21日
数年前・・・義父が他界してから
お墓とか、お寺とか、お彼岸やお盆などがぐっと身近になりました。
そして・・・お墓も霊も怖くなくなりました。
迎え火や送り火・・・ナスやきゅうりに足を付けたり
そんな一つ一つに、シミジミとする・・・
「これ、お父さん好きだったのよ」
なんて言いながら、お義母さんが天草から作った寒天を供えたりしました。
だれも、特別言葉にしないけれど
皆が、お義父さんのことを想って過ごします。
お盆の間は、あちらの世界とこちらの世界の境界が曖昧になるそうです。
時々・・・どこか遠くを見つめるゾロくん・・・
何が見えてるのかな?
天国に行ったポッポが帰ってきてるのかな?
ゾロくん見えるの?
私も見えたら良かったのに・・・
少し前、梨木香歩さんの「家守奇譚」を読んだ。
とても不思議で美しい小説・・・
百年前の物語・・・まだ人と自然との距離がずっと近く
あちらの世界とこちらの世界の間が
もっと曖昧だったころのお話。
何か不思議な事があっても
そういう事もあるのだろうなぁ・・・と
さらりと受け入れてしまう。
きっと私達は、便利な文明と引き替えに
そういう繊細な感覚を失ってしまったのかもしれない・・・
by tea-tea-chai
| 2012-08-21 23:11
| ライフスタイル