芸術の秋・・・
2010年 11月 10日
さて・・・
何からアップしたらよいものか・・・
あちらこちらへ出掛けては、心震わす作品に出会い
胸がいっぱいになっていました。
そんな色々を、サクッとご紹介。
先日出掛けた「ギャラリーやいち」の展示会で出会ったのが
長谷川竹次郎さんの作品でした。
とても気に入った子がいたのですが
お値段が可愛くなく(笑)断念
こちらの本を連れ帰りました。
二人のお子さんの1歳の誕生日から20歳の誕生日まで
毎年送った、手作りの贈り物の本です。
酉年生まれのお嬢さんの、1歳のお誕生日に・・・
息子さんの1歳のお誕生日は、カブトムシ♪
でも怖くて泣いちゃったそうですよ
娘さんの3歳、4歳のプレゼントは、
おままごとセットと、可愛いカマド。
ちゃんとお料理が出来るのですって。
カマドはスプーン2杯のご飯が炊けるそうですよ。
息子さんの3歳4歳のプレゼント・・・
ウルトラマン!
ご飯を食べるのが楽しくなっちゃうね♪
10歳の誕生日は、こちら・・・
ロウソクが太陽になり
地球から見た月の満ち欠けが分かります。
どれも愛情たっぷりの素晴らしい作品ばかり・・・
ページをめくるたびに、笑みがこぼれ
心が温かくなりました。
ある雨の日は、仁城義勝さんの器に会いに・・・
お鍋の取り分け椀が、欲しかったのですが
初日に完売してしまい、来年分のすぐ一杯になってしまったとのこと。
ほんの少し大きさが違う、小ぶりの椀を連れ帰りました。
以前購入した大きな椀も、とても使いやすいのです。
木の命と向き合って、物作りをしている仁城さんの器は
温かく・・・優しく・・・
す~っと日々の暮らしに溶け込んでいく・・・。
いつか、私がお婆ちゃんになって
重い器や、繊細なガラスの扱いが難しくなってきたとしても
優しく私のそばに寄り添ってくれているのが
仁城さんの器なのかなぁ・・・
なんて、思うのです。
そして、先週は、こちらへ・・・
出光美術館での「生誕250年 仙厓 禅とユーモア」です。
3年前の展示を見逃してしまって、ず~っと待っていたのです。
とても素敵な展覧会でしたよ。
おおらかな、禅画に添えられた
思わずクスッっと笑ってしまう一筆・・・
「吉野ても、花の下より、鼻の下」
「神(道)・儒(教)・仏(教)を、一つの鍋で煮込んだなら、実にうまい鍋になるであろう」
う~ん、深い!
私が好きなのは
「座禅して 人が仏になるならば・・・」
「これ食うて、茶のめ」
禅の悟りの象徴として描かれる一円相も
あはは・・・お茶請けですか!(笑)
禅語、「喫茶去」が重なります。
いつも美術館に出掛けると・・・
胸が一杯になってドキドキしてしまったり
作品の放つエネルギーが強くて
疲れてしまったりするのですが
この展覧会は、
展示してある品々を見て、進むたびに
心や体から薄いベールが1枚ずつ剥がれるように軽くなって
やがて、温かなもので満たされていくのです。
虚白院で、隠居住まいをはじめた後も
仙厓さんの元には
大人から子供まで、連日沢山の人が訪ねてきたそうです。
きっと皆さん、仙厓さんの人柄に引かれ
集まって来ていたのでしょうね。
年を重ねるごとに、少しずつ出会った心震えるものたち・・・。
そうしてやってきた小さな宝物が
日々に暮らしを豊かにしてくれるのでしょうね。
by tea-tea-chai
| 2010-11-10 00:19
| ライフスタイル